ユニバーサルデザイン普及・啓発事業

NPO法人ここずっとは、2024年4月より
相模原市の市民協働事業提案制度により
地域福祉ケア推進課と協働にて
ユニバーサルデザインの普及・啓発事業 に着手し、
『ユニバーサルデザインさがみはら』を発行します。

 相模原市ユニバーサルデザイン指針
 相模原市市民協働事業提案制度度
 相模原市協働事業提案制度事業(新規採択事業分)

事業の一環として発行する『UDさがみはら』の
創刊1号が発行されました。

『UDさがみはら』第1号の表紙(2024.7.25付発行)
→クリックするとPDFファイルがひらきます。


ユニバーサルデザイン社会の構築に向けて


私どもは、"新型コロナウイルスは、さまざまに変異を遂げて人間社会に定着しています。この事態は、SDGsがテーマとして掲げられたことにみられる通り、ひとびとに環境における種としての人間のあり方を振り返らせ、あわせて社会情況も、国内だけでなくグローバルに抜本的な歴史的変革のときを迎えていると言わざるを得ません。

しかしながら、変革の端緒も方向性もいまだ混沌のなかにあり、却って、歴史の退行かと思えるほど、福祉・教育・環境・情報等、現代社会の抱える問題は、生き残る者と切り捨てられる者とに分断されています。そのため、ときに差別意識をむき出しにし、ひととひとのつながりを断って、まちの暮らしを崩壊させるかの様相を呈しています。日本国憲法改正が政治的日程にあがってきていることもこの社会状況の混乱の表れとしてあることが先行し、到底、国民的議論を期待できる情況にあるものではりません。

この困難な状況にあって、歴史的、グローバルな視点でイニシアティブをもって活動していく力量は、しかし、わたしたちにはありません。だた、これら課題解決は、基本的人権遵守の立場から人間的想像力に満ちた関係性を取り戻すことを前提として、地域の人間関係を重ねるしかないと認識するものです。

そのひとつとして、介護の視点のバリアフリーから、社会環境整備としてのユニバーサルデザインへと視野を拡げていくことは大切な指針となると言えます。〈ここずたうん〉や〈ここde シネマ〉事業において、ユニバーサル・デザインの思想を素地に、成果を積み重ねてきたおかげで、その先に、新たなフェーズにつながる「地域=まちづくり」も見えてきました。殊に、コロナ禍によって明瞭となったIT化推進については、これまで獲得してきたアクセスビリティ・ノウハウを地域と共有する研修機会の充実とともに、その活用については行政に提案し市民協働事業として採択も得られました。

価値観創出を含めた課題解決は、困難に満ちていると思いますが、本NPOは、身近でささやかな歩みから一歩を踏み出します。

さまざまな場面でユニバーサルデザインにするお手伝いをします

私たちは、主に下記6点のスキルを得て、市民活動へのスキル提供、共有化をはかります。
  1. 音声ガイドづくり(録音作業、映像への付与編集)
  2. 字幕制作(映像への付与編集)
  3. ユニバーサルデザイン上映会の開催(字幕・音声ガイド付き上映会のスタッフ派遣など)
  4. 音声コードのフライヤーへの活用
  5. UDトークの活用(オペレーター養成を含む)
  6. 会場案内(ナビレク、ナビレンス、袖縁アプリ等の当事者支援)の導入と運用

具体的には、UDトークの活用スキルを2020年11月29日の「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」主催のシンポジウムにおいて提供。講演内容の文字化に貢献しました。
大野南公民館成人学級の公開講座では2022年度、2023年度とオンタイムの字幕表示を行いました。

ともに生きるまちの人たちへの情報保障として

日本は2007年9月に障害者権利条約に署名、批准に向けての国内整備として、2017年度よりすべての公共放送の100%字幕付与、10%に音声ガイド付与が義務付けられました。また、2013年6月障害者差別解消法が成立、2016年4月施行と、市民社会のバリアフリー化が求められているなか、現況におけるメディア・バリアフリーのための字幕・音声ガイドについては社会的認知が進んでいず、制作者は圧倒的に不足。バリアフリーという社会変革の担い手となる制作者の養成は社会的に喫緊の課題となっています。

また、地域におけるバリアフリーの認知が身近になって、それが、市民社会のあたらしいあり方・文化を提示するしていくことを孕んで展開。2018年12月にユニバーサル社会実現推進法が成立し、合理的配慮の義務化が推し進められたことは、私どもの模索を後押ししてくれています。〈ともに生きる〉価値観に共感体験を実現します。

【これまで字幕・音声ガイドを制作付与した実績】

  • 音声ガイド 『日本と原発』 2014年/137分/河合弘之・監督
  • 字幕・音声ガイド 『藍色少年少女』 2015年/130分/倉田健次・監督
  • 字幕・音声ガイド 『不思議のクニの憲法(改訂版)』2016年/122分/松井久子・監督
  • 音声ガイド 『風の波紋』 2015年/99分/小林茂監督
  • 字幕・音声ガイド 『米軍が最も恐れた男』 2017年/107分/佐古忠彦・監督
  • 字幕・音声ガイド 地点公演『三人姉妹』 Thatre for ALL 参加コンテンツ
  • 字幕 『隣る人』 2011年製作/85分/稲塚由美子・監督
  • 音声ガイド 『劇場版 荒野に希望の灯をともす』 2022年/90分/谷津賢二・監督
  • 字幕・音声ガイド SPAC公演『グスコーブドリの伝記』 Thatre for ALL コンテンツ

その他『チョコラ』「水俣病・患者さんとその世界(完全版)』『阿賀に生きる』の音声ガイドを
「水俣」を子どもたちに伝えるネットワークのみなさんと一緒に制作しました。 

        

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