NPO法人 ここずっと since 2011
     

『ここdeシネマ第23回』特別会 開催告知!

~ このまちの役者がこのまちから石牟礼道子の世界を発信 ~
11月8日(金)19:00開演 アフタートークあります
井上弘久ひとり芝居 十六女郎 原作・石牟礼道子『椿の海の記』





『ここdeシネマ』について

コミュニティ・シアターとしての〈ここdeシネマ〉開催活動

~いい映画をこのまちで このまちのひとと~

私どもは、2015年度より<ここdeシネマ>という連続上映会開催活動を開始しています。 そして、まちづくりの視点で展開される「バリアフリー上映」を実現してまいりました。

原則、バリアフリー上映を掲げたことで、障がい当事者だけでなく地域高齢者に映画鑑賞の機会を通じて、貴重な情報保証の役割を実現して「コミュニティ・シアター」の意義を果たしてきたと自負するものです。
そして、次に掲げるのは「ユニバーサルデザインへのステップアップ」です。まちづくりの礎となる価値観の創出を映画を観るという共感場面で取り組んでいきたいと考えます。

ともに生きるまちの人たちへの情報保障として

日本は2007年9月に障害者権利条約に署名、批准に向けての国内整備として、2017年度よりすべての公共放送の100%字幕付与、10%に音声ガイド付与が義務付けられました。また、2013年6月障害者差別解消法が成立、2016年4月施行と、市民社会のバリアフリー化が求められているなか、現況におけるメディア・バリアフリーのための字幕・音声ガイドについては社会的認知が進んでいず、制作者は圧倒的に不足。バリアフリーという社会変革の担い手となる制作者の養成は社会的に喫緊の課題となっています。

また、地域におけるバリアフリーの認知が身近になって、それが、市民社会のあたらしいあり方・文化を提示するしていくことを孕んで展開。2018年12月にユニバーサル社会実現推進法が成立し、合理的配慮の義務化が推し進められたことは、私どもの模索を後押ししてくれています。〈ともに生きる〉価値観に映画鑑賞という共感体験でアプローチします。

ここdeシネマ開催活動のなかで得たスキル

  1. 音声ガイドづくり(録音作業、映像への付与編集)
  2. 字幕制作スキルを獲得(映像への付与編集)
  3. 音声コードのフライヤーへの使用
  4. UDトークの活用(オペレーター養成への貢献)
  5. 会場案内(ナビレク、ナビレンス、袖縁アプリ等の当事者支援)への導入

主に上記5点のスキルを得て、市民活動へのスキル提供、共有化を求めていこうと考えています。
具体的には、UDトークの活用スキルを2020年11月29日の「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」主催のシンポジウムにおいて提供。講演内容の文字化に貢献しました。
大野南公民館成人学級の公開講座では2022年度、2023年度とオンタイムの字幕表示を行いました。

さらに一歩 ユニバーサル上映を目指して

当初。視覚障がいの方のための音声ガイド、聴覚障がいの方のための字幕を上映作品に付与する形で始めた「バリアフリー」のスキルは、ともに生きるこのまちの人々の多様なあり方について、想像力を与えてくれました。Uni-Voiceを使ったフライヤー、手話通訳とともにあるUDトークによるテキスト表示だけでなく、足元を安全にする段差の解消、蓄光テープなどなど。

音楽をともに体験していただく仕掛けは? パントマイムを視覚障がいの方にも面白がってもらうには?  障がいも様々で、ひとくくりにできるものではありません。そんな体験をかさねるうちに、〇〇のためのバリアフリーではなく、もっと共感し、もっとともにあるための「ユニバーサル・デザイン」でありたいと願うようになりました。 足りないものを補うための「バリアフリー」ではなく、新しい表現や体験を生み出す「ユニバーサル」でありたい。そんな思いをもって〈ここdeシネマ〉開催事業に取り組んでいきたいと考えています。

ここdeシネマ 番外編  巡回出前上映会開催に取組みます

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ベチュプキさんの活動から生まれた映画『こころの通訳者たち』は説明しにくい不思議な作品です。『ようこそ 舞台手話通訳の世界へ』という舞台手話という聞き馴れない手話をつくりあげて公演するまでを追ったドキュメンタリー映画があって、そこに音声ガイドを付けていく作業過程を追ったドキュメンタリー映画です。映画自体が入れ子仕立てになっている上に、手話も音声ガイドも馴れない方にとっては、普段の想像の外にあるものかもしれません。

だからこそ、この映画を大きなホールではなく、小さなスペースで「こころを伝え合う」形でいっしょに観たいのです。手話通訳関係者だけでなく、ともに生きるを考える全ての方にとって必見の映像作品です。

【これまでとこれからの 巡回上映会 】

●2023年3月21日(火・祝日)午前10:00~ 午後14:00~の2回上映 
  主催: NPO法人ここずっと
  会場: 南地区地域福祉交流ラウンジ(ボーノ相模大野2F)
●2023年4月9日(日)14:30~ 
  相模原手通訳者会総会イベントとして 会場:松ヶ丘園
●2023年7月27日(金) 14:00~ 
  主催:令和5年度 筆記通訳サークルもみじ研修上映会
  会場:相模原市立総合学習センターセミナールーム
●2023年11月26日(日)13:00~ 
  相模原市視覚障害者協会 福祉大会アトラクション
  会場:あじさい会館 研修室1・2

上映後、『こころの通訳者たち』のプロジューサー・平塚千穂子さん(写真右側)をお招きしてアフタートークを行いました。

上映会の出前します!
*10~30人ぐらい。会場はご相談にて
*参加費用  有料上映会のとき    ひとり1000円
        無料上映会のとき   別途規定あり
    ※プロジェクター貸出ます

ここdeシネマの記録

これまでの記録をPDFファイルで公開しています。

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過去の上映作品

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「ある精肉店の話」フライヤー画像 「沖縄うりずんの雨」フライヤー画像 「アラヤシキの住人たち」フライヤー画像